志ーこころー 【前編】─完─



水を飲ませてやろうとしたけど、真っ暗で見えないし







とりあえず月明かりのところまで平助をズルズルと引っ張っていき、ドスッと置いた








平助「み、水を……お恵下さい……」









あたしは無言&無表情で水を雑に飲ませた










グビグヒ










平助「……い、生き返ったァ……」





志乃「よかったっすね」









あたしは支えてやっていた平助の頭をパッと離して








ドカッ








平助「いってぇ!」







志乃「目が覚めたでしょ。よかったね」







平助「しれっと言うな!ばか!」









水をもらってこの態度はなんなのだ、まったく








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