志ーこころー 【前編】─完─



長い話を終えるまで、皆は黙って耳を傾けていた









山崎「……だから、全ては俺の責任です。申し訳ありませんでした」










俺は額を畳に押し当てた













この責任は俺にある






副長が志乃をこの屯所から追い出すというのなら、責任は俺にもあるのだから、その罪を背負う覚悟はできている















井上「……頭をあげて下さい」













額を畳に押し当てたままの俺











上げられない……






組の為に働いてきたのに……








俺はとんだ失態をおかしてしまった












< 210 / 301 >

この作品をシェア

pagetop