志ーこころー 【前編】─完─
…………ま、まぁ!
ここに置いておけばなにかボロをだすかもしれんしな!!
…………………………
………………………………
…………謝っておくかなぁ…………………………
溜め息を、最後にもう一つ。
坂本「志乃????!!!!!」
急に部屋から龍馬の大声が聞こえる
なにがあった?!
─ガラッ!!!
勢い良く襖(ふすま)を開け放つと、龍馬が坊主を抱きかかえていた
坂本「志乃!!!!志乃!!!!返事をせんか!!!!」
龍馬の腕の中でぐったりとしている志乃。
それはまるで
中岡「坊主は倒れただけじゃないのか?!」
龍馬は志乃を抱いたまま、震えていた
何が起きた……?
中岡「龍馬、説明しろ」
努めてゆっくり、冷静に聞いた
坂本「……せんのじゃ…………」
中岡「なにを?」
龍馬はゆっくり振り向いた
坂本「こいつ……息をしとらんのじゃ……」
急に静かになった部屋に、嫌にその言葉は響いた