志ーこころー 【前編】─完─
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あれ…………
あたし、……あれ、どうなっちゃったんだっけ??
フワフワする意識の中、あたしは水の中を泳ぐようにして前方の明るみに進む
『おい!こんの馬鹿野郎ッ!!!』
ふいに懐かしい声が後ろから聞こえてきて、振り向いたと同時に
─ゴチーンッ!!!!!!
志乃『ヴグハッッッ????!!!!!』
ものっそい衝撃を頭に受けた
これは……この土方の拳骨と負けず劣らずの拳骨を放つ人物はただ一人……
あたしは頭を抑えてもんぜつしながら、その人物を見上げた
『フンッ!あんた何してんのさ!いっつまでグダグダ、グダグダ………………ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!もう!めんどっちぃったらありゃしない!!』
プリプリと、ガンになる前のその姿で腕を組んで怒っている
『いつまでそーしてんの!!もう!いい加減起きなさいッ!!!』