志ーこころー 【前編】─完─



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遠くで誰かが呼んでいる





あたしはうっすらと目を開けた






白い天井、それから、誰かの顔







「……おきろ!!おきろ志乃!!」















あたしは重いまぶたをこじ開けて見ようと試みる








ぼんやりとしか見えない









「おい!わかるか??!!」









志乃「…………しん……………せんぐみ……?」








何故そのの名がでたのかは解らない







思わず口からでてしまっていた





















坂本「はぁん?!新撰組ってなんぜよ!!おい!!おいおいおい!!戻ってこーい!!!!!」













その顔と言葉……







それは紛れもなく坂本さんで、










ペチペチとあたしのほっぺがいっている







坂本さんが叩いているのか
















─ペチペチ








─ペチペチペチペチペチペチペチペチ








─ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ……








─ガバッ!!!!











坂本「???!!!」













志乃「辞めんかコラァッッ!!!!!!!」












あたしはカッと目を見開いて怒鳴った











坂本「よかったぜよぉぉぉぉぉ〜〜〜!!!!!!!!」













ガシッと、もはやタックル並の勢いであたしに抱きつく坂本さん









あれ、そんな倒れただけで大袈裟な〜




















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