志ーこころー 【前編】─完─
あたしがあの場所を去って、まだほんの数日しか経っていないのに、なぜだかとても昔のことのように思える。
──ドドドドド……
「志乃っ!!!!!!!」
スパーんと言う豪快な音と共に、ボロボロの中岡が入ってきた。
志乃「…………はい」
坂本「…………ぉお」
あたしと坂本さんは、びっくりしすぎて言葉が出てこない。
しばらく中岡を見上げること数十秒
中岡は突然、我に返ったかのようにあたしを見た
その目の迫力に、思わずあたしはつばを飲み込んだ。