志ーこころー 【前編】─完─
志乃の正体
あたしは、やはりきちんと話さなければならないと思う。
倒れてしまってから、言う事をはばかれていたけれど、あたしが新選組の元隊員だということを
あたしは中岡の腕の中で、決意した。
志乃「……あのね、あたし、未来から来たの。」
中岡はゆっくりと離れた
その表情は、なんとも言えない渋い顔で、あたしはそんな顔を見て、胃が締め付けられる思いにはせる。
それでも何も言わないということは、聞く意思があるということなのだろう。
あたしは、中岡を正面から見据えた。