志ーこころー 【前編】─完─


この時代の医術はまだまだ発展してないから


こんなあたしの知恵でも役に立つこともあるだろう





志乃「お願いっ!あたしから土方にも言っとくから!ね?ね?」



使えない左手はそのままに、自由のきく右手でおねがい、の動きをする




山崎「お前、医術かじっとるんか」



心底驚いた様子で山崎が言う




志乃「あたりまえ!こう見えても看護師目指してたからね」



ふふん、と自慢してみせる



山崎「……ヤブやないんやろな??」




志乃「失敬なっ!!!殺すよ?」



あたし殺気と睨みを山崎に向ける




山崎「はいはい。」



すいませんでした、と 面倒くさそうに両手をヒラヒラとあげて降参の意を示す



馬鹿にしやがって



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