志ーこころー 【前編】─完─


土方「……お前、ほんとにいいのか……?」




志乃「いいって本人が言ってるんだから黙ってそれを良しとしろよ。」




土方「…………でもこれは……」




眉間にはしわがさらに濃く 折りたたむようにして刻まれている




志乃「いいったらいいの。黙って認めやがれ腐れ土方」




土方「腐れェ????!!!!」




志乃「あ、ごめん。つい本音が(棒)」



ポーカーフェイスでの毒舌は中々の破壊力らしい



傷が治るまでの間にいい玩具見つけたぜ




志乃「……(ニヤリ)。」




土方「いちいち癇に障る餓鬼だなおい。」




こめかみに青筋ひくつかせて言う、あたしの玩具。



もう一度いうが、あたしは断じて餓鬼ではない。



志乃「……お前ごときに説明してやるのも腹立つが、心の広いあたしだ、特別に教えてしんぜよう。」




土方「あーまぢで腹立つ。腹で茶が沸く勢い。」




志乃「あたしは16だ。」










しーん……。








土方「……お前、それ自分で言って虚しくなんないのか?」




真顔で聞かれた、あたし










しーん……。








……冗談で言うわけなかろー!!!!!


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