志ーこころー 【前編】─完─

沖田「何されてるんですかー？？」ﾆｺ


志乃「……お前かぁ～……」ｹﾞﾝﾅﾘ



こんな見るからに女みたいなやつと組手してもなぁ～……


怪我させちゃ可哀想だわ


沖田「…………今失礼なこと考えてません？」


見ると黒いｵｰﾗをまとった沖田。


あれ、こんなに迫力あったっけ こいつ……



沖田「ちょうど良かったです。今僕と稽古してくれるつよーい骨のある人探してたんですよ」ﾆｺ



……

……もしかしてこいつ……


あたしに負けたこと根に持ってんのか……？




志乃「……あー、あたし竹刀使いたくない」


沖田「……じゃあ何で試合をするのです？」



志乃「拳。」ﾆｺ


沖田「…………却下。」ﾆｺ




志乃「……あたしは拳で語り合いたい」




竹刀はできるだけ使いたくないなぁ～……


あたしは刀なしでも敵を倒せるようになりたい


人の人生を奪うようなことはしたくない


あたしには奪う権利なんてないんだから


進んで殺すなんてやりたくないし……




志乃「拳。」


沖田「竹刀。」





両者しばし睨み合い