志ーこころー 【前編】─完─
志乃「さーて、んじゃぁ、藤堂さん、審判お願いしますね〜」
平助「え、あ、俺ですか??」
沖田「おねがいしますね、平助」
コート内に移動するあたしと沖田
久々に思いっきり体を動かせそ〜
志乃「手加減なんてしたらお前、自分が怪我すること忘れんなよ」
沖田「志乃さんもですよ?……そして私を舐めないでいただきたいですねぇ……」
ーーー
ーー平助「……両者構えっ……」
沖田の周りの雰囲気がガラリと変わった
……すごい……
このあたしが気迫に怯むなんて……
なんか……
志乃「(楽しめそうだ……)」
平助「始めッ!!!」
平助の合図と共に飛び出してくる沖田
……ッ!!速いっ!!
でも
ーパシッ!!!
沖田「!!!!!!!!!!!!!!!!」
志乃「隙があるツ!!」
ブンッと大きく脚を回して沖田の鳩尾めがけてかかとを落とす
沖田「……ッとぉ……」
が、間一髪避けられた
志乃「……ふぅ〜ん……やるじゃん」ニコ
沖田「志乃さんも、ですよ」ニコ