短編集
「いいとこなんだよ。ラスボス」
ソファに寝転んでいるであろうみくに背を向けたまま、おれは興奮ぎみに熱く語った。
こいつを倒せば悲願のエンディング。
今日こそ――バラモフを倒してみせる!
――――――――――――
ボナンザは
やくそうをつかった!
ボナンザのたいりょくが
43かいふくした
――――――――――――
勇者ボナンザのレベルは35。
攻略本の“到達目標レベル”は越えている。
これなら余裕でバラモフを倒せる――はずだった。
しかし。
――――――――――――
バラモフのこうげき!
バラモフは火をふいた!
ボナンザは
95のダメージをうけた
ボナンザは
まひしてしまった!
――――――――――――
「こ、ここにきて……麻痺……」
思わず絶句した。
回復呪文が使える仲間はすでにやられてしまっていて、不運なことに、誰ひとり麻痺なおしのアイテムを持っていない。
麻痺――それはすなわち、死を意味していた。
ソファに寝転んでいるであろうみくに背を向けたまま、おれは興奮ぎみに熱く語った。
こいつを倒せば悲願のエンディング。
今日こそ――バラモフを倒してみせる!
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ボナンザは
やくそうをつかった!
ボナンザのたいりょくが
43かいふくした
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勇者ボナンザのレベルは35。
攻略本の“到達目標レベル”は越えている。
これなら余裕でバラモフを倒せる――はずだった。
しかし。
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バラモフのこうげき!
バラモフは火をふいた!
ボナンザは
95のダメージをうけた
ボナンザは
まひしてしまった!
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「こ、ここにきて……麻痺……」
思わず絶句した。
回復呪文が使える仲間はすでにやられてしまっていて、不運なことに、誰ひとり麻痺なおしのアイテムを持っていない。
麻痺――それはすなわち、死を意味していた。