短編集
From:由利
本文:
さっきはメールありがとう。私のこと、今でも好きでいてくれてるってわかって嬉しかった。
私もやり直したいって思ってる。
「今度さ、浩貴さんと、うちの彼氏と四人で遊ぼうよ!Wデートしない?」
「……うん」
だからね、もう恋人のケータイは見ないって決めたの。
いらぬものを見て、もうあの時のように傷つきたくないから。
また……耳に残る声が頭の中に響いている。
彼女がつけてる香水が、最近の浩貴の胸についてる残り香と同じだから?
「ねぇ……ひろみ」
「なに?」
「――――」
知るのが、怖いの。
だから、ケータイは見ない。
傷つくくらいなら――知らないほうがいい。
「……今度、必ず四人で遊ぼうね――」
From:ひろみ
本文:
この前は楽しかったよ!里香が仕事の日に、また連絡ちょうだいね(*^∇^*)
内緒で会うのってドキドキしちゃうよね!
今度はいつ会える?また浩貴とデートしたいな☆
Fin.
本文:
さっきはメールありがとう。私のこと、今でも好きでいてくれてるってわかって嬉しかった。
私もやり直したいって思ってる。
「今度さ、浩貴さんと、うちの彼氏と四人で遊ぼうよ!Wデートしない?」
「……うん」
だからね、もう恋人のケータイは見ないって決めたの。
いらぬものを見て、もうあの時のように傷つきたくないから。
また……耳に残る声が頭の中に響いている。
彼女がつけてる香水が、最近の浩貴の胸についてる残り香と同じだから?
「ねぇ……ひろみ」
「なに?」
「――――」
知るのが、怖いの。
だから、ケータイは見ない。
傷つくくらいなら――知らないほうがいい。
「……今度、必ず四人で遊ぼうね――」
From:ひろみ
本文:
この前は楽しかったよ!里香が仕事の日に、また連絡ちょうだいね(*^∇^*)
内緒で会うのってドキドキしちゃうよね!
今度はいつ会える?また浩貴とデートしたいな☆
Fin.