水曜日のストーカー
「ごめん、はる」
急いで
彼女に近寄るが彼女は悲鳴をあげた。
その理由に気づいて
視線をずらした。
ボタンをとめる音が
僕を緊張させた。
「ありがとう」
いつもの笑顔ではないけど
精一杯はるが笑った。
余程
怖かったのだろう。
…当たり前か。
こんなこと
させられたんだからなぁ。
髪まで
ボサボサだった。
整えようと
彼女の髪に触れたところで
彼女が赤面した。
「っごめん」
そうだ、
今まで男に何をされそうになっていたか
を思い出す。
今は
男に触られるのは
怖くて嫌なはずだ。
また、
自分はやってしまった。