KISEKI
2.現実
橋の隅っこに、ボーっと立ったまま。
どのくらい時間が経ったのだろう。
さっきまで夕暮れだったのに、いつの間にか夜の気配に変わっていた。
ポツポツと橋沿いの家に明かりが灯る。
―さっきの出来事はやっぱり夢で、カノジョは消えていた―
…なぁんてうまい話があるはずもなく、
カノジョは私の隣にちょこんと座っていた。
その姿が拗ねた子供みたいで、思わず私は
「ふふっ」
と笑ってしまった。
そんな私の表情を見てか、
「大丈夫のようね」
と、カノジョはホっと息を吐き出す。
「…?」
彼女の言葉が、何を意味するのか理解するのにしばらくかかった。
どのくらい時間が経ったのだろう。
さっきまで夕暮れだったのに、いつの間にか夜の気配に変わっていた。
ポツポツと橋沿いの家に明かりが灯る。
―さっきの出来事はやっぱり夢で、カノジョは消えていた―
…なぁんてうまい話があるはずもなく、
カノジョは私の隣にちょこんと座っていた。
その姿が拗ねた子供みたいで、思わず私は
「ふふっ」
と笑ってしまった。
そんな私の表情を見てか、
「大丈夫のようね」
と、カノジョはホっと息を吐き出す。
「…?」
彼女の言葉が、何を意味するのか理解するのにしばらくかかった。