KISEKI
「桜井、結花さん?」

突然名前を呼ばれる。

振り向くと、女のヒトが立っていた。






何!このヒト?!





不思議なカッコ、してるよ…





正直な感想。




『不審者』っぽい。





でも…






―私、このヒトのこと、知ってる?









記憶の何処かで何か感じる。








私は、そのヒトから目を逸らすことができなかった。

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