弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』


隣りに座ってる晧覬は〔やったー!!〕
今までに聞いた事のない大きな声。

私の方を向き…


〔瑠璃!子供が出来たんですよ!!瑠璃のお腹に僕の子が!僕の子供が宿ったんですよ!瑠璃?瑠璃?聞いてますか?〕

…………………。
私は呆然…

何も言葉を発する事が出来ず…

ただ…

先生と喜ぶ晧覬の姿を見ていた。




私が妊娠…

晧覬の子が私のお腹に居てる…

私は妊婦さん?

お母さんになるの?



…………………。

〔瑠璃?どうしました?僕達の子供、嬉しくないんですか?〕

違う…
嬉しいよ。

でもどう表現したらいいのか?




先生から妊娠6週目に入ったと言われ…
今後の注意事項と月に1回の診察。

役所に行き母子手帳を交付して貰う事。

を先生に教わり私達は頭を下げて診察室から出た。



晧覬は役所に行くから早く車に乗る様にせかす。
役所にも連れてってくれるみたいで…


役所に行き手続きをして保健所の保健婦さんの指導を受け私と晧覬はようやく保健婦さんから解放された。





晧覬はお昼から仕事に行くつもりらしい…
もう事務所に行く時間をとっくに過ぎてるからね…
私が仕事なんじに行くの?その問いに…



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