弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
〔瑠璃は昴先輩の気持ちに気付いてたんですね…。いつから知ってたんですか?いつから気付いてたんですか?〕
晧覬は私の顔を見ながら真剣な顔で聞いて来た。
…………………。
私は答えられ無かった…。
どう答えたらいいのか?なんて言えはいいのか?
〔瑠璃?僕の質問に貴女は答えられ無いんですか?〕
いつ?先生の気持ちに気付いたか?
晧覬の事故で先生に会って以来…。
先生は私に毎日の様にメールをくれてたんだ…。
晧覬にもメールの内容は話してたけど…
晧覬の嫌そうな顔を見るのが辛くて嫌で私は先生に毎日メールするのを止めます。と言った時に…
『支えてあげたい』
『貴女には晧覬と言う婚約者が居ます。けど僕は貴女を支えてあげたい…。僕では貴女の支えになれないんですか?』
このメールを見て私は確信した…
だから返事もちゃんと返えせず…
晧覬に話すと…
腰に手を置き困った顔で大きくはぁ~っと溜め息を吐いて…
〔僕は初めてそんな話を聞きましたよ…。瑠璃…貴女は一体どれだけの男を虜にすれば気が済むんですか?こんな調子だと僕はオチオチ旦那職も父親職もしてられませんね…。瑠璃、今から恋人同士に戻りますか?〕