弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』



一体なんなのよ!


私は膨れっ面のまま車に乗り今日は久々に事務所に行く予定に成ってたので事務所に着く間、車の中でずっと膨れてた。


〔瑠璃?いい加減、機嫌を直して下さいよ。僕が悪かったんですから…。二度と言いませんから許して?〕


私はべぇ~と舌を出し当たり前です!

と言うと…



クスクスと笑う声が聞こえて来て…

声の聞こえた方を見ると…


白鷺さんが口元に右手をあて左手でお腹を押さえ少し屈んで笑ってた。


……………………。
もしかして…


見られた?


……………………。


「晧覬さん…。晧覬さんの弱気な発言を僕は初めて聞きましたよ!貴方はいつも言いたい事をバンバン言って仕事もテキパキこなす言わばエリート弁護士なのに…。こんな姿、誰が見ても晧覬さんとは思えませんね…。」

……………………。

〔うっ!うっ!うるさいぞ!白鷺!〕

…………………。

『エリート弁護士の晧覬さんでも瑠璃ちゃんにかかるとイチコロにダメに成っちゃうんですね。』
そう言いながらまだ笑ってる…


〔白鷺、何の用なんだ?ノックもしないで人の部屋に勝手に入って来て。〕


晧覬?少し声のトーンが低い…




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