弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』

晧覬は心配そうな顔をしてた。
私はここに居たいからと言うと…

〔じゃ少し横に成ってて下さい。冷たいおしぼりを持って来ますから横に成って…〕

頷いてソファーに横に成ると…

〔もしかして…つわりですか?〕


……………………。
分かんない!
そう答えると…

〔一人の身体じゃないんですから…。あまり無理はしないで下さいね。〕


分かった。
そう答えるしか無かった。



冷たい物がおでこに当たり…
〔少し冷たいかも知れませんが我慢して下さいね。〕


ありがとう。
と返事をすると…



〔少し寝るといいですよ。きっと疲れたんだと思いますから…〕


うん。と頷き私は瞼を伏せた…



どれくらい寝てたのか?目が覚めると…



晧覬の部屋…

ソファーに寝かされ私の上に晧覬の上着がかかってあった。


前にもこんな事があったような???



〔起きましたか?もう起きても大丈夫なんですか?会議室で打ち合わせも終わったんで起こしたんですが…起きなかったんで抱いてここまで連れて来たんですよ!〕
嬉しそうに話す晧覬の顔を見て…


この人を敵に回すと敵わない…
先生方の言葉が頭に浮かんで…


分かんないや!




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