弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
〔さっ!瑠璃ぼちぼち帰りますか?〕
そう言われ時計を見ると!!
20時!!
私は何時間ねてたんだろう?
ごめんなさい!!
思わず謝ると…
〔瑠璃がなぜ謝るんですか?〕
だって…
〔だってじゃありませんよ。謝る必要なんて全く無いじゃないですか…。違いますか?〕
………………。
〔あっそうそう…携帯が何回か?鳴ってましたよ。〕
何で出てくれないのよ!って言うと…
〔夫婦でも携帯などはプライバシーの領域に成るので本人の許可なしでは電話に出たりメールを見たりは出来ないんでね。
僕は弁護士ですよ。弁護士がそんな事、出来ませんからね。〕
そうでした…
晧覬は正真正銘、弁護士でした。
携帯を鞄から取り出し中を確認すると…
…………………。
父と母…
お義父さんに…
お義母さん…
????????
携帯画面を観ながら首を傾げると…
〔瑠璃?どうしましたか?なにかあったんですか?〕
心配そうな顔の晧覬に私は携帯の着信欄をみせた。
〔親父にお袋。お義父さんにお義母さん?なんで4人から瑠璃に電話があるんだ?僕の所には電話一本もないと言うのに…。一体どうしたんだろうね?〕