弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
〔瑠璃、親父が瑠璃に代われだって…〕
携帯を差し出され…
もしもし?
【瑠璃ちゃん?家に電話しても携帯に電話しても出ないから心配したよ…。】
済みません…
お義父さん…
と言うと…
【晧覬からちゃんと聞いたんで…。おめでとう。瑠璃ちゃん。元気な赤ちゃんを生んで下さいね。】
お義父さん。ありがとうございます。
返事をして晧覬に代わりますね。
そう言って晧覬に携帯を渡した。
〔今度、瑠璃が事務所に来るのは来週ね水曜日だよ。みんなでこっちに来るつもり?ダメだよ!それでなくても瑠璃は疲れてるはずなんだから…〕
〔あぁ。分かったよ。瑠璃が安定期に入ったらそっちに連れて行くから…。あぁ。じゃ親父。お袋と麻生のお義父さんお義母さんにもそうやって伝えておいて。瑠璃の身体の事を考えて俺が言わなかったからって…。それと安定期に入るまでは家に来ないでくれって伝えといて。あぁ。じゃ親父、後はよろしく頼むわ!〕
そう言って晧覬は電話を切り携帯をズボンのポケットに直した。
…………………。
〔瑠璃。妊娠してるのが親父達の耳に入ってバレたよ…。診察した時に知り合いの人が居てたみたいだ…。それでバレた…〕