弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』


異変に気付いた白鷺さんと桐生先生がこっちに走って来て…


『瑠璃ちゃん?大丈夫?一体どうしたの?』
と聞く白鷺さん。


「晧覬…。お前、瑠璃ちゃんに一体、なにを言ったんだ?」
と言う桐生先生…


……………………。


私は泣いていた…

晧覬と喧嘩するつもりなんか無かった…

ただ…

ただ拗ねて膨れてただけなのに…

なのに…



〔悪い…。みんなと先に行っててくれる?俺、瑠璃と話があるから…。みんなには後で合流するって言っといてくれるかな?〕

と言う晧覬に…


白鷺さんと桐生先生は分かった。

そう言ってみんなの元に戻って先に行ってしまった…



……………………。

嫌な沈黙…


私はみんなの後を追い掛け様と歩き出した瞬間…

晧覬に後から抱き締められて私の頭に顎を乗せ晧覬が…
〔瑠璃…何を拗ねてんの?怒ってんの?膨れてんの?〕

……………………。

〔黙ってちゃ分かんないっしょ!〕

……………………。
言えませんよ…
そんな事…

〔まだ何も言う気に成ら無いて事?〕


……………………。
済みません…
言いたくありませんから…

〔しゃ~ねぇ~なぁ~瑠璃。何で拗ねて膨れてたか?俺が代わりに言ってやろうか?〕






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