弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
いえ…
言わなくて結構ですから…
〔病室を出てから瑠璃の様子がおかしく成ったのは気付いてたよ!たぶん病院の廊下を6人で歩いてた時に皆がこっちを観てたからだろう?〕
……………………。
〔やきもちをやいてくれたんだ?違う?〕
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〔俺達みんな目立つなんて全く思って無いし俺は瑠璃しか見て無いんだから…。不安に成り事なんか無いのに…。みんなと歩いて喋ってる時に瑠璃が離れて行くから俺の方が凄く不安だったよ…。〕
うっ…
うそ…
晧覬が不安に成る事なんてあるの?
嘘でしょう…
……………………。
〔瑠璃?俺が本当に不安に成るのは瑠璃の事だけ…。瑠璃の気持ちが解らなく成った時と瑠璃がちゃんと俺に話してくれ無い時だけなんだよ…。〕
……………………。
晧覬が私の向きを換え私を胸の中に抱き締めると…
〔本当に泣き虫で弱虫で甘えん坊で拗ねたり膨れたり怒ったり世話のやける女だな!〕
……………………。
〔でもそんな瑠璃を俺は愛したんだよ。好きに成ったんだよ。誰にもやりたく無いから。誰にも盗られたく無かったから…〕