弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
病院の救急入口に到着すると…
看護師さんが待っていてくれた。
「桐生先生!」
桐生さんはお医者さんなんで先生と呼ばれて当たり前なのに…
なぜか?
晧覬の事を思い出してしまった。
晧覬も…
「藤堂先生」とみんなに呼ばれてるから…
回りに先生が多すぎてどちらの先生?
どの分野の先生?
って絡まりそうに成ってしまう…
でもここは病院。
桐生さんはお医者さんです。
……………………。
桐生さんは素早く白衣を着て…
『瑠璃ちゃん晧覬こっちに一緒に付いて来てくれる?』
言われるまま二人で付いて行く。
歩くと下腹が…
歩け無く成りしゃがんでしまうと…
晧覬が通称お姫様だっこと言う抱き方で私を抱き上げ桐生さんの後を追う…
桐生さんも晧覬の横に並び私に大丈夫か?と話かけたり晧覬に場所の案内をしたり…
診察室に着くと…
夜勤の先生が…
[子供さん双子なんですよね?]
変な事を聞かれた。
はい。と私と晧覬が答えると…
[双子じゃ無いみたいですね…]
はい?
双子じゃない?
じゃ!
じゃ!
一人に成っちゃったんですか!?
そう聞くと…
[いえ…。違いますね三つ子ですよ]
《え"~!!》
何故か?三人でハモってしまった…