弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』



プレイボール!


みんなの打つ玉を私はずっと見てた。



やっぱりみんな格好いいね。
女の子の目がハートマークに成るのは仕方無い事なんだけど…



ゲームセット!!

カウント4ー3晧覬・琉偉ペアの勝利!

4人とも中央に集まって最後の挨拶をし琉偉さん昴さん響は喋り笑いながらベンチに戻って行く。


〔瑠璃。お疲れ様〕
そう言って私に手を差し出す晧覬。
その手を取り階段を降りる私。
二人で手を繋いでみんなの居るベンチへ歩いている途中で聞こえた言葉が…


あの晧覬って言う眼鏡を掛けた格好いい人の横で手を繋いでるお腹の大きい人ってあれ奥さんなの?
ちょ~ショック!
あの中で一番、格好いい人なのに!
他の人は結婚して無いみたいだけど…
あの人だけ結婚してるって有り得ない!!


……………………。

晧覬にもきっと聞こえてるはず…


〔瑠璃?あんなギャラリーの話なんか気にする事ないからね。〕

……………………。

〔瑠璃?ちゃんと聞いてるの?〕

……………………。


目の前が真っ暗に成り一瞬、何が起きたのか?分からなかったけど…私は晧覬にキスされてた。


キャ~!!
と言う黄色い声…
ヤダァ~!!
と言う怒りの声…






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