弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
おかずの争奪戦が始まり私と晧覬、琴乃ちゃんは呆れながらその姿を笑って見てた。
一番年上の昴がダシ巻き一つで響や琉偉、隼人や剛志と喧嘩を始めてしまった。
『てめぇ~ら!どんだけダシ巻きくったら気が済むんだ!!俺なんかまだ一切れしか食って無いんだゾ!俺の分、返しやがれ!!』
昴さん…
貴方はお医者さんなんだから…
それに言葉遣いも悪く成ってしまって…
きっとこれが本来の昴なんだと思った。
昴も琉偉も隼人も剛志も晧覬と同じ。
表上、自分達には医者や弁護士と言う立場があるから…
本心を隠して敬語や丁寧語を使う…
でも今は違う。
本当にみんな打ち解けた感じで敬語や丁寧語なんて殆ど使わない。私はそれでいいと思ってるから…
でもね…
本当に格好いい人達なのに…
黙ってれば女の人の一人や二人は必ず寄って来るはずなのにね…
勿体ない…
〔瑠璃?どうかしたの?また考え事?〕
心配そうな顔の晧覬を見て違うよ!と答えたけど…
余りにもギャーギャーと五月蠅いからそこ!五月蠅いよ!!そんなに喧嘩ばっかするんならお弁当抜きにするよ!!
と言ったら…
《ごめんなさい!》
クスクス笑う晧覬
なに?
と首を傾げて聞いてみると…
〔瑠璃にはみんな勝てませんね…。瑠璃が一番最強ですよ!〕
と言われた。