弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
父の元に行くと父は残ってる受付のお姉さん達に私を紹介した。
『娘の瑠璃です。25歳に成るんですがね…未だ彼氏もいない寂しい娘なんですよ…
この瑠璃に後を継がせよう思ってるのでこれから顔を合わせる頻度も増えると思いますが宜しくお願いします』
冗談でも彼氏がいない事。寂しい奴なんて父から言われたく無かったしなんだ!この紹介の仕方は!!
と思いつつ…
いつも父がお世話に成っております。娘の瑠璃と言います。これから父に付いてこちらに来る事があると思いますので宜しくお願いします。と言い頭を深く下げた。
受付のお姉さんも椅子から立ち私に向かって〔こちらこそ…。同じ歳なんで仲良くしましょうね。〕と笑顔で挨拶された。
私はありがとう…
そう言った。
仲良くったって社交辞令なのは十分、分かってたしね。
父と二人で待合室に案内され私はフカフカのソファー椅子に座り鞄を足元に置き深く溜め息を吐いた…