弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』

時計を見ると…
13時46分。
14時からって言ってたから後、少しだな…

そう思ってると…


ドアをノックする音がして人が中に入って来た。
先ほどこの待合室に案内してくれた受付のお姉さん。
今度はお盆にお茶を乗せて来た。

父と私にお茶を差し出すと…

「白鷺弁護士と藤堂弁護士が少し時間帯が異なると言う事なんですが…済みません…」
そう言い本当に申し訳ない顔をしてた…
父は受付のお姉さんに向かって…

『分かりました。時間帯がずれても途中から二人になるんですよね?じゃ大丈夫です。』
そう言うと続けて…

『どちらの先生が先に来られるんですか?』
そう逆に質問してた。

あ姉さんは白鷺弁護士が14時頃、藤堂弁護士が14時半頃だと父に伝えてた。

私は父のそんなやり取りを見てやっぱり変な父だな…
と思いお茶を頂いてた


お姉さんが部屋から出て行くと…


『白鷺弁護士の方が先に来るんなら大丈夫だよ瑠璃。』
そう言われ私が首を傾げる。

お父さん意味が分かんない!


全く私の父はたまに?嫌…いつも意味不明な言葉を言う…

今もそう…

本当に父には付いてけない…




< 6 / 437 >

この作品をシェア

pagetop