弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
悪夢だ!
悪夢に決まってる…
私は自分のホッペをつねった…
いひゃい!
夢なら覚めて!
〔瑠璃…〕
はぁ~と溜め息を漏らす晧覬。
〔諦めが悪いよ…〕
だっ!
だっ!
だってね!!
婚約前の男と女が一緒に生活するって有り得ない!!
絶対におかしい!
婚約する事はよしとしても今日から一緒なんて絶対無理!
一気に言うと…
〔そんなに僕が嫌いで信用が無いの?〕
ちっ!
違います!
だっておかしいと思いませんか?
付き合い始めたのも今日ですよ…
それに…
なぜ急にこの展開に成るんですか?
なぜか?敬語…
〔そりゃ~そうでしょう…。あんなシーンを生で見てしまってるんですから…。
それにあの時、瑠璃は僕の上に居たし僕は瑠璃の後頭部を押さえて腰を抱いてたんですからね…〕
〔両親が勘違いしても仕方が無いですよ…。それにあの時は瑠璃から迫って来たんですからね…。正直、僕もびっくりしましたよ…〕
あぁ~!!
それは言わないで!
私の最大級の汚点だから…。
部屋に二人で戻りそんな話をしてると…
晧覬が…
〔瑠璃ちょっとこっちへおいで!〕
私は首を傾げながら晧覬の所に行く。
晧覬はなぜか…