弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』



私は晧覬に連れられ晧覬のマンションに…


玄関の扉の前で…


うっ…
うっ…
動けません…


身体が拒否反応信号を出してるので…


〔瑠璃?何をしてるんですか?いい加減、諦めて家の中に入って下さいよ…。〕


いや…

入ったら最後…

外にいつ?出れるか?なんて保証が無いんですから…


入りたくありませんったら…


晧覬が溜め息をつき
〔もぉ~仕方が無いですね…。今日だけ特別ですからね。今度からは自分の足で玄関に入って下さいよ…〕
そう言うと…


きゃぁ~!!



ひょいと私をお姫様だっこしてそのまま玄関へ…
中に入ると晧覬はご丁寧に鍵をかけ…
パンプスを器用に脱がされてさらに奥へ…


…………………。


ソファーにドサッ!


…………………。


晧覬?????



もしかして…


怒った?



私は初めて入る晧覬の部屋を見回した…


やっぱり事務所の部屋と同じで綺麗に整頓された部屋…

晧覬はやっぱり几帳面で神経質?



キョロキョロしてると晧覬が…
〔そんなに僕の部屋が変ですか?〕


頭を左右にブルンブルン振ると…

頭がクラクラ~

晧覬が来て…
〔そんなに勢い良く振るからですよ…〕




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