弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
そう言う問題じゃ無いんです…
はぁ~
〔また溜め息ですか?瑠璃は本当に一人で考え込むのが好きなんですね。なんの為に僕が側に居るんですか?〕
そうだよね…
ごめんなさい。
そう言うと…
〔いいですよ。僕は10年以上、貴女を待ちましたから…。〕
10年???
私が15歳の時から晧覬は私の事を知ってたと言うの?
そう聞くと…
〔そうですよ。僕と瑠璃の歳の差は5つ。僕が大学生に成ってから親父の仕事を手伝う様に成り麻生さんに会った時、貴女が学校の制服で来ててね。僕に麻生さんが二番目の娘なんですが…瑠璃って言う名前なんですよってね。僕も後藤晧覬です。って挨拶をしたら貴女は顔を真っ赤にしてお義父さんの後ろに隠れてしまったんですよ…〕
クスクス笑いながら初めて出会った事を話してくれた。
〔まさか…!達也の彼女で貴女が現れるとは思ってませんでしたからね…〕
本当に驚きました。
晧覬は私が15歳の時から知ってた…
でも私は…
本当に私は何も知らずに育って来たんだ…
…………………。
バカな私…