弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
話は会社のクレーム処理の事や社員が起こした暴行事件の事などの話し合いがされた。
その膨大なファイルに私は目を見開き驚きを隠せずにいた…
父のしてる仕事は大変なんだと改めて思ってしまった。
どれぐらい時間が経ったのか?
ノックをする音と共に入って来た人物…
「麻生さん!大変お待たせしてしまって申し訳ありせん…」
大きな声…
こちらに来て。
私を見るなり…
「この方は?どなたさんですか?」
…………………。
父がすかさず娘の瑠璃です。
そう伝えると…
「あぁ~この間からちょくちょく麻生さんが話されてた…
娘さんでしたか…」
何だ?こいつ!
すんごい私に対しても父に対しても失礼なモノの言い草なんですけども!
私がしかめっ面をしてると…
「初めまして。私、麻生さんの顧問弁護士を担当させて頂いてる藤堂 晧覬と言います。これから何かとお会いする機会があると思いますが宜しくお願いします。」
そう言うと…
私の目の前に名刺を差し出して来た。
私は名刺を受け取り
初めまして。瑠璃と言います。父がいつもお世話になりありがとうございます。
そう言って頭を下げた。