めざせ!!卒業!?〜凛と爽の素敵な高校生活〜
しかし私たちの努力は虚しく……
「あら、みなさんおそろいで?」
笑ってるけど笑ってない梨華のお母さん
がっつりしばかれて解放された時にはすっかり朝
ヘトヘトになりながら家に帰った
家に着くともうお母さんは起きていてがっつり怒られた
「まったく!!
別に遊んでもいいのよ?遊びたい盛りの高校生だものね?
でも連絡しなさいってあんだけ言ってあるでしょ!?
一応まだ未成年なんだからね!!
そもそも凛にそんな呑気に遊んでる余裕あるの?
言っとくけど今日ピアノのレッスンでしょ?
サボるんじゃないわよ!!
ちゃんと練習してから行きなさい!!」
忘れてた……………
前回のレッスン終わってから一回もピアノ触ってない
冬休みに入ってから放課後の先生とのピアノのレッスンもしてなかったし
そもレッスンにそなえて寝ることにした
ちゃんとアラームもかけて
ギリギリだったけどなんとか起きてレッスンに向かった
練習してないだけあってもちろんぐだぐだ
先生には練習してないことバレたみたい
「そういえば1月だったよね試験」
このままじゃ受かんないとか言われるのかな?
「わたし凛ちゃんなら余裕で受かると思うの
だって今週もぜんぜんピアノ触ってないでしょ?
クリスマスもあったりずっと遊んで高校生活満喫してたんでしょ?
爪だって伸びてるし」
そう言われて慌てて爪を隠した
でも受かるって?
「やっぱりわたしには無理だと思う?」
「だから余裕だと思うって言ったでしょ?
ぜんぜん練習してないのにそれなりにできるしそれなりにまとめれる
昔からそうだったでしょ!!
いやいやおかあさんに連れてこられてるのにサボりすぎて練習なんてぜんぜんなのにそれなりに弾きこなしてる
だからきっとお母さんも期待しちゃって諦められなかったんだと思うよ?
それに凛ちゃんは本番に強いからだから安心して聞いてられる
だから試験も大丈夫!!
だから自信持って好きなように弾くといいよ!
でも、練習しなくていいってことじゃないからね!」
先生に背中を押されて今年最後のレッスンは終わった
好きなように弾いていいって言われたの初めてかもしれない
なんか少し嬉しかった