めざせ!!卒業!?〜凛と爽の素敵な高校生活〜
空いた口が塞がらない
見ちゃいけないものを見てみた気がして目をつぶろうと思ったけどその前に爽の手がわたしの目を塞いだ
将悟にベッドの上に押し倒されてる女の子と目が合った気がした
だから言ったじゃん!!
バタバタと身なりを整えて部屋を出て行く女の子
悪いことしちゃったじゃん!!
「よぉ!」
呑気にベッドの上で手を挙げている将悟
え、そこ怒るとこでしょ!!
「おまえ何してんだよ!!」
爽は怒った顔で将悟を見ている
そんな爽の代わりにわたしが将悟に蹴りを入れた
急所を抑えて間抜けに転がり込んでいる将悟
美波のこと半端な気持ちでからかって許されると思ってんの?
「あの子だれ?」
「だ、だれって……歩いてたら………声かけられた」
少し苦しそうに答える将悟
「…………あんたバカなの?
美波のこと好きなんでしょ?
散々爽のことヘタレと言ってたし、わたしにも鈍感とかバカとか言ってたけどあんたよりマシだからね?
美波に言えばいいのに臆病になってなんも言えないし、他の女の子取っ替え引っ替えで美波に気づいて欲しいアピール?
ふざけんじゃねーよ!!だったらもう美波に気安く話しかけないで!!
だいたいこの前のことちゃんと謝ったわけ?
別にあんたがどんな女と一緒だろうがわたしには関係ないけど美波とのこと蹴りつけてからにしなよ」
わたしもしゃがんでうずくまっている将吾を睨みつけながら言った