あの日から君が好きなんです!!

鈴華の口からでた『現実逃避』という言葉が胸に突き刺さる。


だって…この高校には私の理想の男子が1人もいない…


私も今年の春で高校2年生になったけど…まだ見つからない!!


私の、お・う・じ・さ・ま!!!


なんで…


もちろん顔だけ王子様じゃダメ。


性格も王子様じゃなくっちゃ!!!


まぁ王子様にもいろいろあるけど…


爽やかで優しい王子様がいいな♪


でもこの高校にはそんな王子様はいませんっ


顔も大事だけどやっぱり性格が一番大事だと私は思うんだよね。


みんなは顔!ってきっぱり言い切るけど…


「結衣、この高校にはあなたの理想のような王子様はいないと思うよ」


またまた鈴華の言葉が胸に突き刺さった。


「ま、まぁ…そうだけど…。少しは夢ってもんを持ってもいいじゃん?」


「夢…ね…」


鈴華はそう言ってクスッと鼻で笑った。


………クッソォォォォォ



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