はじまりはあの時から。
もちろんそんな音に気づかないわけなくて…




「らら?」



……







ばれてしまった…






どうしよう





私は走ってその場を出て行こうとした





「待てよ。」





しかし、それは魁斗の手によって、防がれた。





魁斗に腕をがっしりと掴まれたから





「離してよ」




私は動揺を隠すように強がって言った





「んーーと、それは無理だな」






なんなのよ…






「離してってば!!!」


「お前に関わるの、今日で最後にするから。




好きだ、らら」




そう言って触れるだけのキスをした





…っ





どうして魁斗はそんなことするの?





麻友さんのものなのに。
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