はじまりはあの時から。
「ごめん、魁斗



離して、私魁斗嫌いだから」




そう言って魁斗から必死に離れようとするけど、魁斗に強く抱きしめられているから、そんな抵抗は無駄で…




「お願いだからいくなよ…



理由言ってからいけよ。



お前が嘘ついてる限り、ずっとこのままだからな?」




…私に拒否権はないって感じ。





もう本当のこと言うしかないのかな…




「…実はね…」




私はこれまであったことを全部離した。




言い終えると、なぜか涙が溢れてきて…



「ごめんな。


俺が守ってあげればよかったのに。



けど、子どもが親に言ったって、退学なんかにできねーよ


これからはずっと俺が守る



だから、俺らがもうちょっと大人になったら、結婚しよ?」
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