はじまりはあの時から。
ありがとう
「魁ちゃん!」



駅に向かう途中聞こえたそんな声。


俺のことそんな呼び方するやつ一人しかいない。




「麻友。」




「魁ちゃん!久しぶりだね!



…彼女さんも…」



明らかにひきつり笑顔の麻友。




麻友がしたこと、俺は許さない



「お前、ららに何言ってんだよ



お前のせいでららがどれだけ傷つくかわかんねえのかよ?」



そう言って麻友に怒鳴る



「だって、魁ちゃんのこと好きなんだもん…




出会って少ししかたってないのに、魁ちゃんの彼女なんかになってるこの女なんか大っ嫌い」



そこで大泣きする麻友




今麻友俺のこと好きって言ったよな?



人を好きになる気持ち、俺はわかる。
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