はじまりはあの時から。
俺は、自分の顔の体温が徐々に上がっていっていることに気づき、慌ててその場を立ち去ろうとした




その時




「名前…名前教えてください!」




あいつの声が聞こえた



俺は振り返らずに



「魁斗。」



そう答えると、そいつは




「ありがとうございます!」




そう言った。




こんな理由で人を好きになるなんて思いもしなかった。



けど、俺はこいつに一目惚れした。



こいつになら、裏切られても後悔しないとまで思えた。




俺の恋に対しての暗い心を照らしてくれた太陽のような笑顔の女を本気で守りたいと思った
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