はじまりはあの時から。
「無理。


いつもそうやって断るだろ?


今日ぐらいは一緒に食べろよ」




「だから無理だって言ってるでしょ?


早く帰ったら?」




「無理。」



なんなんだこの人は。


周りがまたざわざわしはじめた。



これはいつものこと。



確かに魁斗の容姿はかっこいいと思う、キリッとした大きな瞳に薄い唇に高い鼻。



まさに美形。



私も男子だったらこんな顔になりたいよ。




「じゃあそうゆうことで!


ららいってらっしゃい」



魁斗のことを考えていると、真夏の声が聞こえた。


ん?いってらっしゃい?


「何が?」


「何言ってんの?


はやく真島くんとお昼ご飯食べてきなよ。」














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