はじまりはあの時から。
「らら?」


やっぱり…


てか、顔近すぎるやばい…



なぜか心臓がドキドキしている



「ごめん!

すぐに顔あげるから!」



私は焦って顔をあげようとした




すると魁斗は私の頭を軽く押さえて、それを防いだ。



「らら、付き合って」



ほらまたこうやって私をからかう



もう何度も言われてきた




いい加減やめてくれたっていいのに。



「もう冗談やめてよ


魁斗と付き合いたい女の子いっぱいいるんだから、私にわざわざかまわなくたって…」



「こんなけ言っても冗談だと思ってんの?



俺はらら以外ありえない


俺はらら以外の女に興味ないから。」



私の言葉をさえぎるかのように魁斗がそんなことを言った。



そんなの本気なんて思えるわけないじゃん…



なにも言わない私に魁斗は続けて



「俺さ、中学の時からテストで5位以内にはいったことないんだ



だから、俺が1位とったら付き合って。」







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