はじまりはあの時から。
「ららの家ってどの辺?」


「本当に近くだよ!

この角曲がって真っ直ぐ行ったらすぐにつく!」



「りょーかい」



ドキドキ



胸が鳴り止まない…



「かい、と、はさ、家どの辺なの?」




「あー、えっと、○○駅おりたらすぐのところ」


「そーなんだー…」




○○駅か。


ん、○○駅…?



ってことはここから真逆じゃん!



「魁斗?


駅反対じゃないの?」



私は焦った様子で魁斗に聞いてみた



「ばーか


彼女1人で結構暗い中返すわけねーだろ。


今日いつもより帰るのおせーんだし」



っ…




やっぱり魁斗は人をドキドキさせる天才だよ。



確かに今日はHRが長引いて帰るのがいつもより少し遅い。
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