2人の総長に愛された地味子ちゃん。


「和人っ!!」


和人の傍まで駆け寄ると、


鉄の錆びたような臭いが充満してきた。


……この臭いは。


よく見ると、和人の頭部から


少量の血が流れていた。



「いやっ……和人…和人っ!」


「…っ、奏……」


どうして和人がこんな目に!!


「…おい、一体何があった」


聖が冷静になって尋ねると、


和人は力を振り絞って倉庫の壁を指差した。

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