2人の総長に愛された地味子ちゃん。


壁の落書きは、


黒のスプレーで不気味な龍を描いていた。



「…聖、どうしたの?」


「…『殺鬼組』の紋章だ」


『殺鬼組』…!?


じゃあ、和人たちをやったのは…。


「何で和人が…」


和人の目はほとんど開いていない。


意識が朦朧としている。


「…大丈夫、だ……心配…するな…」


奏を安心させようと和人は微笑んだ。


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