Crier-虚空の願い事-
1.呪術病対策機関
「では、音咲 舞さん。あなたは今日から、D班の配属になります。」
「はい、頑張ります!!」
ここは、私が働くこととなった呪術病対策機関本部。私はあるきっかけから、ずっとこの機関で働きたいと夢見ていたのだ。
ここは、何年か前に突然現れた、人食いゾンビを倒すために作られた機関だ。ゾンビについては、突然現れたというよりも、突然人がゾンビに変わっていった、と言った方がいいだろうか。人がいきなりゾンビに変わることを、国は「呪術病」と名付け、対策機関を設けた。それがここだ。
「失礼します」
ノックをして、上司のいるらしい部屋のドアを開ける。ドアの向こうにはとても上品かつ高級そうな部屋と、机に向かうエレガントな上司らしき人男性。やだ私凄く場違い。
「ああ、君が新入りの音咲君だったかな?初めまして。私は呪術病対策機関D班の班長、黒谷 英吾という。宜しく。」
「よ、宜しくお願いしますっ!!」
「はは、そんなに緊張しなくてもいいよ。とりあえず座ったらどうだ?」
「あ、はい、失礼します。」
よかった、いい人そうだ。これから一緒に仕事していく人が、怖い人だったら堪らない。
でも、一緒に仕事していく人は、何も班長だけではない。他のD班の班員はどんな人なのだろうか。などと思っていた時、まさにジャストタイミングな感じで黒谷班長が口を開いた。
「そうだ、君の教育係のことも紹介しておくよ。今この場にはいないがね。」
「教育係…ですか?」
「ああ。もうすぐ戻ってくると思うんだが…」
黒谷班長がそう言うと同時に、扉の開く音がして。
キイッ…
その音に思わず振り向いた、私の目の前には。
「お、丁度良かった。彼が君の教育係の、波羅 聖夜君だ。」
大きな刀を背負い、青い服を着た青年の姿があった。
「はい、頑張ります!!」
ここは、私が働くこととなった呪術病対策機関本部。私はあるきっかけから、ずっとこの機関で働きたいと夢見ていたのだ。
ここは、何年か前に突然現れた、人食いゾンビを倒すために作られた機関だ。ゾンビについては、突然現れたというよりも、突然人がゾンビに変わっていった、と言った方がいいだろうか。人がいきなりゾンビに変わることを、国は「呪術病」と名付け、対策機関を設けた。それがここだ。
「失礼します」
ノックをして、上司のいるらしい部屋のドアを開ける。ドアの向こうにはとても上品かつ高級そうな部屋と、机に向かうエレガントな上司らしき人男性。やだ私凄く場違い。
「ああ、君が新入りの音咲君だったかな?初めまして。私は呪術病対策機関D班の班長、黒谷 英吾という。宜しく。」
「よ、宜しくお願いしますっ!!」
「はは、そんなに緊張しなくてもいいよ。とりあえず座ったらどうだ?」
「あ、はい、失礼します。」
よかった、いい人そうだ。これから一緒に仕事していく人が、怖い人だったら堪らない。
でも、一緒に仕事していく人は、何も班長だけではない。他のD班の班員はどんな人なのだろうか。などと思っていた時、まさにジャストタイミングな感じで黒谷班長が口を開いた。
「そうだ、君の教育係のことも紹介しておくよ。今この場にはいないがね。」
「教育係…ですか?」
「ああ。もうすぐ戻ってくると思うんだが…」
黒谷班長がそう言うと同時に、扉の開く音がして。
キイッ…
その音に思わず振り向いた、私の目の前には。
「お、丁度良かった。彼が君の教育係の、波羅 聖夜君だ。」
大きな刀を背負い、青い服を着た青年の姿があった。