依頼は織田探偵事務所まで
俺は依頼人をソファーに座らせコーヒーを淹れた。


「どうぞ」

「ありがとうございます」

「……」

「…?茜?」

「…気にすんな」

「?…で、今日はどういったご依頼で?」

「あの、夫が浮気してるのかもしれないんです…」

探偵に有りがちな仕事だな。ま、そう簡単に事件などの依頼が来るわけがねぇよな。

「要するに、浮気調査をして欲しい、と」

「はい…」

「奥さんまだ若くてお綺麗じゃありませんか。浮気なんてする必要が見当たらないのに。あなたの細い指に輝く宝石のように美しいのに…これはブランド物ですか?」

「は、はい…」

「やはり。あまりに綺麗なので。あなたの様に」

「おい、ナンパしてんじゃねーよ低脳」
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