キミへ
キーンコーンカーンコーン…
学校案内の紙を受け取っているときにチャイムが鳴った。
「ちょうどよかったね!クラス発表って入学式のあとだよね?」
「うん!ドキドキだねー!控え室いこっ!えっと…私たちは…。」
「2年6組教室だよっ!中学ごとに教室別れてるんだね!行こっか!」
さっき受け取った案内の紙を見ながら2年6組の教室へ向かった。
「真生ーー!由紀ーー!」
名前を呼ばれて顔をあげると、教室のあいているドアからひょこっと顔だけだしている女の子2人。
三本優菜ちゃんと岡村昊空ちゃん。
由紀ちゃんと合わせて、私たち4人が同じ中学からこの高校に入った仲良しグループ。
「ゆーなちゃん!そら!おはよー!」
由紀ちゃんと声を合わせて廊下で大きく手を振って、足早に教室へ入った。
「いよいよだね〜。緊張ー!」
昊空がそういい、
「昊空って緊張すんの!?めずらし!」
って返しながらみんなで笑って控えの時間をすごした。
しばらくすると男性の先生が入ってきて、廊下に並ぶよう指示された。
全員が並びおわったのと同時に歩きはじめ、入学式の会場に向かった。