中距離恋愛
注文をして、ドリンクバーから飲み物が揃ったところでみどりさんが口を開いた。
「夏帆。紹介が遅くなったね。
こちらは和洋と同じ中学で英語を教えている篠田剛さん」
みどりさんに紹介されて、「よろしく」と頭を下げた。

話を聞くと、夏帆はみどりさんから何も聞かされてないらしい。
とりあえず4人で話しをしながら食事をして、流れで連絡先を交換して、帰りは俺が夏帆を送って行くことになった。

「夏帆さん。
もしこれから時間があるなら、ドライブしませんか？」
助手席に乗った彼女に、駄目元で声をかけた。
すると意外にも「はい」と返事をもらえた。

俺は1時間ほど車を走らせて、紅葉が綺麗な湖のある公園に来た。
ちょうど晴れていたその日は、景色が綺麗に見えていた。

ベンチに座り、ホットココアを飲みながら1時間くらい話をした。
お互いの仕事の話がメインで、共に『先生』と呼ばれる職業に就いていることに親近感が沸いた。

家路に着きながら、
「また会って欲しい」と伝えたら、
「分かりました。
よろしくお願いします」と言ってもらえた。

それから俺は夏帆と会う時間を作るようにした。



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