中距離恋愛
~大地Side~
風の噂に、中学からの友人·篠田剛と、高校時代の彼女·柳沼夏帆が付き合っていると聞いたのは、今年のはじめ。
3月には、剛が県の逆端に転勤になると聞いた。
そして4月中旬―
剛から、夏帆と、その友人の植田左紀と4人で会わないか?と誘われた。
元カノが親友と一緒にいるところは、正直、まだ見たくない。
だけど、剛なら夏帆のことを大切にしてくれると思ったし、2人が一緒のところを見れば、俺の中にある夏帆への気持ちが愛なのか、罪悪感なのか分かると思い、OKの返事をした。
約束の日。
俺と剛は10分前に店について、4名掛の座敷に向かい合って座っていた。
それから5分ほどして、夏帆と植田さんが来た。
「早瀬先輩こんばんは。
篠田さん、お久しぶりです」
植田さんが挨拶をしながら俺の隣に座る。
夏帆も座敷にあがり、剛の隣に腰を下ろした。
当たり前のことだけど、それを当たり前だと思ってしまうことが悔しい。
剛は植田さんに飲み物を聞くと、
「すいません。
生を3つと、柚子サワーを1つお願いします」
とオーダーした。
夏帆の飲むお酒も、ちゃんと分かっているんだ。
3月には、剛が県の逆端に転勤になると聞いた。
そして4月中旬―
剛から、夏帆と、その友人の植田左紀と4人で会わないか?と誘われた。
元カノが親友と一緒にいるところは、正直、まだ見たくない。
だけど、剛なら夏帆のことを大切にしてくれると思ったし、2人が一緒のところを見れば、俺の中にある夏帆への気持ちが愛なのか、罪悪感なのか分かると思い、OKの返事をした。
約束の日。
俺と剛は10分前に店について、4名掛の座敷に向かい合って座っていた。
それから5分ほどして、夏帆と植田さんが来た。
「早瀬先輩こんばんは。
篠田さん、お久しぶりです」
植田さんが挨拶をしながら俺の隣に座る。
夏帆も座敷にあがり、剛の隣に腰を下ろした。
当たり前のことだけど、それを当たり前だと思ってしまうことが悔しい。
剛は植田さんに飲み物を聞くと、
「すいません。
生を3つと、柚子サワーを1つお願いします」
とオーダーした。
夏帆の飲むお酒も、ちゃんと分かっているんだ。